- 活動を見る
- 2024.07.18
東海道新幹線の再生アルミを活用したアルミストローを販売します!
廃車になった東海道新幹線の車両をアップサイクルし、繰り返し使えるアルミストローを開発。
断面も新幹線です。
株式会社JR東海リテイリング・プラス、アサヒユウアス株式会社、株式会社UACJは、廃車になった東海道新幹線の車両の再生アルミを用いた「東海道新幹線再生アルミストロー」を共同開発しました。
JR東海リテイリング・プラスが運営するオンラインショップで7月24日(水)から数量限定で販売します。
「東海道新幹線再生アルミストロー」は東海道新幹線再生アルミを使ったストローです。
923形ドクターイエローの車体をイメージしたデザイン
東海道新幹線N700系typeAの車体をイメージしたデザイン
0系新幹線の車体をイメージしたデザインの3種類を開発しました。
各車体を想起させる配色や窓のデザインが特長で、飲み口は新幹線の先頭車両をモチーフにしています。
アルミ素材のため、冷たい飲み物を飲む際はプラスチック素材や紙素材より冷たく感じます。
東海道新幹線60周年記念の製品として7月24日(水)からオンラインショップ「JR-PLUSオンラインショップ」
及びJR東海MARKET内の「Click!KIOSK」で1本1,580円(税込)で数量限定で販売予定です。
【商品特徴】
①官能検査
アサヒユウアス(株)はアサヒグループ研究開発センターで商品の官能検査を実施し、アルミストローの吸い心地や形状設計などを監修しました。官能検査の結果、紙製ストローやプラスチック製ストローと比較して、アルミ製ストローの方が飲んだ際の冷涼感とおいしさを強く感じることが分かりました。
②商品製造へのこだわり
本ストローは、アルミニウムの押出製法で製造しています。カラーは、アルミニウムのカラーアルマイト処理※1を行い、各車体を想起させる色付けをしています。また、UACJ押出加工の精密な押出技術により、飲み口の断面は、新幹線の先頭車両をモチーフとし、車輪も付けくわえることでよりリアリティのある形状を実現しました。
※1 アルマイト処理:アルミニウムの表面に安定な厚い酸化被膜をつくる処理。様々な着色が可能で調理器具、食器やIT機器等で広く用いられる。
③環境配慮(東海道新幹線再生アルミ・再生可能エネルギー)
東海道新幹線再生アルミとは廃車になった東海道新幹線から不純物を除去したアルミ合金です。強度が高いため、建築材料やグッズなどさまざまな形で活用されています。
本ストローには、新幹線の廃材を原料にしたリサイクルアルミをマスバランス方式※2で60%製品に割り当てています。さらに、本ストローを製造した(株)UACJの連結子会社である(株)UACJ押出加工滋賀は、100%再生可能エネルギー由来の電力を使用しており、製造時の環境負荷低減にも配慮した製品を実現することができました。
3社はこれまで培ってきた技術力や強み、共創ネットワークを生かし、今後も協力して東海道新幹線再生アルミを用いた製品開発することで、限りある資源を楽しみながら有効活用する提案に取り組みます。今回の商品開発の知見を生かし、今後も3社で東海道新幹線再生アルミを用いた商品開発を検討していきます。
※2 マスバランス方式:GHGプロトコルやISO22095規格などの国際的なGHG排出量の算定・報告基準で定められている管理手法の一つであり、さまざまな由来や性質を持つ原料・製品を混合して管理する手法です。本マスバランス方式での管理(ALmitas⁺ SMART マスバランス)は、独立した第三者の認証を得ています。
【商品概要】
・商品名 東海道新幹線再生アルミストロー
923形ドクターイエロー、N700系typeA、0系 (計3商品)
・価格 各 税込1,580円
・販売開始日 2024年7月24日
・販売箇所 JR-PLUSオンラインショップ
Click!KIOSK
・数量 数量限定 各1,000本(合計3,000本)
・備考 食洗器には対応しておりません。洗浄用ブラシ付き
【各社の役割】
本開発にあたり、(株)JR東海リテイリング・プラスは製品企画から販売計画の立案、アサヒユウアス(株)は全体のコーディネートと官能検査を実施、(株)UACJは製品の設計デザインから製造、環境保証までを担当しました。
■(株)JR東海リテイリング・プラスについて
株式会社JR東海リテイリング・プラスは2023年10月にJR東海グループの東海キヨスク(株)と(株)ジェイアール東海パッセンジャーズが合併して発足しました。東海道新幹線やJR東海の在来線駅構内でのストア事業の他、新幹線車内サービス事業、FC・ライセンス事業、飲食事業、EC事業、製造事業等を運営しています。事業展開を通じて、お客様の旅や日常に期待を上回る満足感やワクワク感を「プラス」することを目指します。
■アサヒユウアス(株)について
アサヒユウアス株式会社はアサヒグループにおける新たなサステナビリティ事業を展開する会社として、2022年1月に設立しました。リユースできる「森のタンブラー」や「森のマイボトル」をはじめ、コーヒーの副産物のアップサイクルに取り組む「Coffeeloopプロジェクト」、廃棄予定の食材などを原料としたサステナブルクラフトビールを展開しています。また、自治体・企業・団体などのそれぞれの課題に合わせたコンサルティング事業にも取り組んでいます。今後もステークホルダーとの共創を通じて、サステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、社会課題の解決を目指します。
■(株)UACJについて
株式会社UACJ(ユーエーシージェー)は、グローバルに事業を展開するアルミニウム総合メーカーです。「アルミでかなえる、軽やかな世界」をスローガンに掲げ、素材の力を引き出す技術で、持続可能で豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。2013年に古河スカイ株式会社と住友軽金属工業株式会社が経営統合し発足した会社で、アルミ圧延を開始してから125年以上の歴史を持ちます。グループ内に板、自動車部品、押出・加工品、鋳鍛、箔の5つの事業を持ち、飲料缶、自動車、IT機器、空調、航空宇宙産業などの幅広い分野にアルミ素材を供給し、人びとの暮らしや産業を支えています。